日経225が1年8ヶ月ぶりに3万円を超えましたね。一体誰が買っているのか。毎週木曜日に更新される投資主体別売買状況によると、3月末の週から6週連続で海外投資家が買い越している。また証券自己が直近3週連続で買い越している。逆に個人は直近4週連続で売り越している。つまり、海外と証券自己に個人投資家が踏み上げられているって事。株が上げる方にかける日経レバレッジ(1570)は信用残が0.79倍、日証金の賃借倍率も0.72倍になっている。逆日歩も5円ついている。株が下がる方にかける日経ダブルインバース(1357)は信用残がなんと24.25倍。日証金の賃借倍率も6.75倍まで上がっている。
日本株が上げてきた背景としては米国の金融不安やデフォルトリスクなど不確定要素が嫌われ、海外マネーが日本に向かったことが発端だと思う。日本株は日銀の金融緩和継続姿勢により円安が進んでいて海外から見るとお買い得バーゲンセール中。PERも13倍程度で割安感がある(今は14.5倍を超えた)。東証のPBR改善要請により、各社の株主還元姿勢が強くなっている。バフェットやヘッジファンドが日本株見直し姿勢を見せている。GDP3期ぶりにプラ転したことも追い風。ジリジリ日本株が上がる中、海外と証券自己が踏み上げを仕掛けてきているってところだろう。問題はいつまでこの状況が続くかだ。一旦は投機的マネーの利確で近々押し目がくると思う。現状の実力は29,300円程度でそこから上は踏み上げの仕掛けによるものじゃないかなと僕は予想している。あとは米国デフォルト回避、日銀のYCC見直し発言などのタイミング。慌てて売りにベットすると痛い目に遭うので要注意。僕は何をするか。何もしません。来年の新NISA導入のタイミングで個人投資家の株ブームがやってくることを予想しているので、長期保有株は安くなったら買い増す。それだけです。