配当大好き長期投資家なら日本の銀行株は結構ガッツリ持っている人は多いと思う。僕もFIRE民の嗜みとして都銀3行(三菱UFJ・三井住友・みずほ)は持っているが、ここ数日で一段高となっている。例えば三菱UFJの月足チャートがこれ↓ ちょっと怖いくらいの高騰ぶりだ。(9月13日終値)
僕の平均取得単価が509円だが、今や1,317円。それでもまだ割安だというファンドマネージャーもいる。背景にあるのはコロナ禍からの経済活動の回復。日本株の見直し機運。そして日銀の政策修正観測。日銀の植田総裁は9日の新聞社インタビューで、賃金や物価の好循環を見極める情報などが年内にも揃う可能性があると発言。マイナス金利政策やYCCの年内解除が意識され、週明けの11日から銀行株の一段高が始まった。
本当にまだ割安なのか。足元の基本データだけ並べてみた。
三菱UFJ 14.52 0.92 6.5 2.43
三井住友 12.07 0.78 6.5 3.23
みずほ 10.50 0.72 6.1 3.24
確かにPBR(株価純資産倍率)も1倍を割っている。でも銀行ってこんなもんかなって思っていて、あまり意識しなかったが、過去や米国のデータを見ると確かに割安な気がしてきた。金利政策が見直されればかつてのようなPBRもやり方によれば復活の可能性もあるのか、注視していきたい。 以下のグラフはBloombergの記事より。
9月末の配当どりに安ければ買い増したいとも思うが、短期目線だとちょっと過熱感が怖い。信用倍率は3行とも5倍を超えてきており、短期の投機筋も一部入ってきているように感じる。長期で見れば買っても良いのかもしれないが、今回は様子見かな。それか地銀を含め配当にまだ魅力がある新たな投資先を調べるか。まぁ兎に角、銀行株が熱いってお話でした。