マラソン練習で疲れが溜まってきたので、今日は休足日。うなぎでも喰ってスタミナをつけようって事で今日はココ ↓ 野田岩 麻布板倉本店
東京では、「東の尾花 西の野田岩」と言われるくらいの有名店で、ミシュランの星も獲得している。創業は寛政のころ。それって、いつ? 200年以上前らしいが想像が追いつかない。現在5代目が96歳くらい?。時代が変わっても引き継がれ愛され続けるのは単なるブームではない、人類が欲する普遍的な何かがあるのだろう。
平日11時30分頃到着。予約なしで訪問した。いきなり5代目がお出迎えしてくれた。流石に焼きの現場には立っていないようだが、心遣いが嬉しい。今回はスタッフさんに丁寧に別館に案内された。待ち時間がなかったのは良かった。別館も歴史を感じる佇まい。
注文はうなぎ三楽コース(7,900円)。白焼と鰻重を両方楽しみたかったのでこのコースを選択。それと、普段ランチではお酒は頼まないが、今日は時間がかかるうなぎだし、コースを頼むので瓶ビールを1本。
数分でお通しのうなぎの煮こごりが運ばれた。
うなぎの蒲焼の良さをギュッと閉じ込めたような美味しさ。今後の展開を期待させるうなぎの香りと旨みを感じつつビールをグビリ。
次に楽しみにしていた「志ら焼」が運ばれた。うなぎ本来の香り、味を感じることが出来るので、実は鰻重以上に期待していた。
ふっくらと焼かれている。皮面はこんな感じ↓
ちょっと香ばしさを感じる絶妙な焼き加減。身の面は焦がさないのがこだわりのよう。わさびと塩と醤油が装備される。わさびは本わさびを摺り下ろしてくれているようで、このくらいのせてもツンとは来ない。うなぎにわさびを乗せて、塩は分量を間違わないように左手の平に乗せ、右手でそれをつまみ、薄っすらと振りかける。箸で触ると崩れそうなうなぎを口に運ぶと、目を閉じてその旨さに集中した。これがうなぎ本来の美味さを感じるって事だなぁと感動。
口直しのもずく酢が供された後、メインの鰻重が到着。肝吸いとお漬物と大根おろしも供される。
うなぎはトロトロ。タレは醤油とみりんのみで調合されているらしく、甘みは控えめ。醤油の角が立つ事もなく、うなぎ本来の味を楽しめるバランスの良い塩梅。香り高い山椒をふりかけて最後まで美味しくいただきました。
もう少し少し焦がした香ばしさや、醤油を立たせたタレを少量だけかけるとか、鰻重の好みはさまざまだが、野田岩本店の路線は間違いなく幅広い趣向にヒットする美味しいうなぎの一つの形だと腑に落ちた。