いやぁ 株下がりますね〜。日経平均は今日も2,000円以上の下げ。米国の新規失業保険申請件数や、製造業景況指数、雇用指数など色んな指数が弱く出て米国景気の先行き不安が顕著になり、日本市場への影響も意識された。今までは弱い指標は米国利下げを後押しするってことで好感されていたが、9月のFOMCでの利下げを織り込んだら株価的には逆の解釈に変わった。また、日銀の追加利上げが決定し、円安が進んだ。0.25%程度で日米金利差への影響なんで大したことないのにね。主にこの2点が株価下落の要因と報道されている。またここに来て中東もきな臭くなってきている。こういう経済指標はヘッジファンドのまさに狙い目ってことも裏では大いに関係している。もちろん現物の売りも出ているが、もう10日以上空売り比率が高いままだ。「もうはまだなり、まだはもうなり」っていうけど、短期的にどこまで下がるかは誰にもわからない。日本は来週がSQ週だし、どんな仕掛けが待っているのか。
多分新NISAを始めて、SP500やオルカン、日経平均なんかのインデックス投資でいい感じだった人は初めての暴落を喰らって急に不安になっちゃった人も多いと思う。大事なお金の話だし、どうすべきとか軽々に言えないが、先人の名著を読んで頭を整理するのもいい方法かと思う。今回紹介したいのはチャールズ・エリスの「敗者のゲーム」右肩上がりのインデックスに長期投資するなら、握力アップのためのバイブルになるだろう。こんな時に役立ちそうな箇所を引用してみたので目を通してみてほしい。興味があれば持っておいて、不安な時に読み返すのもいいと思う。
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・多くの投資家にとって最も困難なのは、相場の高騰期も暴落期もブレずに適切な投資方針を貫くことだ。
・市場という「期待が期待を呼ぶ」極めて情緒的な環境で理性を保つのは容易ではない。長期的視野に立って決めた投資計画から外れないことは、最善の投資計画を作成するより困難だ。
・これまでの株式市場の動きを学び、今後も同じような動きになるだろうと理解すれば、市場(ミスターマーケット)が私たちに人間的な過剰反応を起こさせようとしても、しっかり備えることができる。
・長期投資家は経済指標や株価は長期的には「平均値に回帰する」ことを経験上知っている。将来のPERと利益水準が歴史的な上限と下限の間にあると仮定する。バブルの時は「今回だけは違う」と考えてしまう。過去10年のPERはおよそ15.5倍だ。
・株価が上がると飛びつき、下がると慌てて売りそうになったらストップ!散歩にも出て頭を冷そう。さもないと群集心理に巻き込まれ、何か行動を起こしたくなる。それは後悔につながる大きな失敗になる。何もしないことが長期投資の成功の秘訣。
・相場の先行きに賭けてはならない。もしあなたが相場を見ながら売買するというのなら、相手はプロであることを自覚すべき。投資額はラスベガスでプロを相手にギャンブルする際の金額程度に抑えた方が良い。
・私たちの売買相手は、圧倒的な情報・知識・経験を備えた大機関投資家。