今週は月曜日に先週末CPIが約2年ぶりに低水準であったことと、ハイテク
大手の雇用縮小、更にスナップの業績悪化による株価暴落(35%)を受け
出だしから米株価は低迷。
いよいよ明日からマイクロソフト、アルファベットを筆頭に大型テック株の
決算発表が始まる。
そして27日にはFOMCの結果についてパウエル氏が記者会見し、7月政策
金利と今後の金融引き締めの方針について発表される。
更に28日に米4−6月GDPが公表される。
週末に向け激動の数日が予想される。
今一番注目されるポイントの1つが『リセッション入り』だ。
米国債の短期と長期の金利が逆転するのを逆イールドと呼び、2年ほど先を
目処にリセッションに入りやすいと言われている。
まだ先の話ねって思っていたら急に今回発表されるGDPがマイナスになれば
2四半期連続でマイナス成長だから、リセッションですって一部で言われ始
めた。
あと2日でリセッションの可能性が出てきたってことか。しかもブルームバー
グの調査したエコノミスト63人中、20人は4−6月期GDP減少を予想して
いるそうだ。結構な確率だ。
はいリセッションに入りましたって言われたら、市場は動揺してしまう。バ
イデン氏が望むのは 「急激な成長から安定した成長へのシフト」だが、下手
したら景気の急減速になりかねない。
そこでエコノミストや投資家などが広く使っている
「テクニカル・リセッション」という用語について、2四半期
連続のマイナス成長という特徴づけがされているが、GDPで2期連続のマイナ
ス成長ってだけでは
「本物のリセッション」ではないってこと。
正式なリセッションは全米経済研究所により、「経済全体に波及し、数ヶ月以
上続く経済活動の著しい低下」と判断されるものだそうだ。
つまり28日に発表されるGDPがマイナス成長だったとしても、それだけで即
リセッションってことにはならないってこと。みなさんビックリしないでねっ
て事。事前に予防線を張っているってわけ。
そしてバイデン政権としては4−6月期で雇用が100万人余り増えたことから、
リセッションではないと捉えている。また、イエレン財務長官も労働市場の状
況からみて全米経済研究所がリセッションの判定をしたら驚きだと釘を刺し始
めた。
今週もマーケットの動きから目を離せない。