昨日発表された6月のCPI(米消費者物価指数)にこの数週間投資家は大注目
していた。
米マーケットが一番懸念しているインフレ状況を把握する上で、最も影響力の
ある指標だからだ。発表された内容は以下の通り。
*コアは食品とエネルギーを除いたもの
総合 前月比 +1.3%
前年同月比 +9.1%
コア 前月比 +0.7%
前年同月比 +5.9%
結論から言うと、市場予想を上振れ、
インフレに歯止めがかかっていない事を表している。
つまりはネガティブな内容なので、マーケットの反応もナガティブとなるはず。
これを受けて昨日の米国マーケットどうなったか。
NYダウ −0.67%
NASDAQ −0.15%
S&P500 −0.45%
要は大して下げていない
寄り付き直後からグッと下げたが暫くすると下げ幅縮小。ナスとS&Pについて
はプラス域の時間帯もあった。
尚、半導体のSOX指数についてはハイテク株だが、終値でも+0.75%の結果。
インフレ止まってない → 金利上昇 →ハイテク株下落 の構図が成り立って
いない。
なぜなら、CPI発表と同時に長期金利は上昇したが、2時間も持たずに下落。
10年債は3%を割ってきた。だったらグロース株は上がるよねってことで、
株価は持ち直した。
そして今日、日本市場は上げた。
日経平均 +0.62%
TOPIX +0.23%
マザーズ +1.80%
特に半導体銘柄が強かった。
日本市場が強かったのは、警戒していたCPIを受けて、米国市場が底堅く推移し
安心感があったのが理由の一つ。
あとは為替が円安に振れて、ドル・円が138円台に乗ったことも寄与したよう
だ。
また、影響力のある半導体銘柄(東京エレクトロン、レーザーテック等)が大き
く上昇したのも影響した。半導体銘柄の上昇は台湾TSMCの決算への期待感から、
空売りの買い戻しが進んだものとみられる。
なぜ株は暴落しなかったのか。
市場関係者が、ずっと注目してきたCPIがネガティブな結果だったのに。
市場関係者の説明は、
「CPIが高くなるのは織り込み済みだった」
「データは古い。ガソリン価格が下がっているのがまだ反映されていない」
「コモディティー価格は足元で下がり続けている」
色々言われるが、僕が思うのは、
市場の思惑と違うデータは受け付けないって事。
すでに市場関係者は7月のFOMC利上げ100bpを織り込み始めたという。
今まで75bpだった筈なので、だったら金利は上がるし、株ももっと下がるん
じゃね?
いつの間に織り込んだんでしょうか。
まあ、1日置いて心の準備をして下げるって感じのこともあるからまだなんとも
言えないけどね。
今日はPPIが発表になる。
こちらが良い結果だったら、インフレピークアウトしたって、急にザワザワ動く
かもしれない。
そろそろ悪材料も出尽くして、みんな
インフレピークアウトの客観的な証拠を欲しがっているよう
な気がする今日この頃です。
ちなみに今日の僕のデイトレはレーザーテックでちょっとだけ小遣い稼ぎ。
明日はどんな日かなぁ〜